心~保健室の先生と私~

俺は石川の額に手を置いた。


「セクハラ」


「言うと思ったよ」


額をパンと弾いて、体温計を取りに救急箱に行った。


「ほら、測ってみろ」


先生は私に、体温計を差し出した。


それを受け取って、熱を測った。


しばらくすると、ピピピピッと音が鳴った。


「何度だった?」


佐野先生が、私の方に振り返った。


「ん」


「見に来いってか?」


薬の確認をしてた手を止めて、石川のところまで行って。


体温計を受け取った。


「げっ」