カーテンを閉めた。


「愛花、ほんとにいいの?」


「うん」


「俺、離さないよ?」


「私も今さら離されても困るもん」


「そうだよな」


愛花らしい答えだって思った。


「愛花、好き」


「私も」


保健室でキス。


もう、ここではキスすることも。


好きだって言うこともなくなる。


私は今日。


この保健室を、高校生を卒業します。


そして、石川という名字も・・・