「先生、今までありがとう。先生がいてくれてよかった」


「素直じゃん」


「だから、私はいつでも素直なの」


「そうだったな」


「先生と出会えて、よかったよ」


「俺も」


「ずっと傍に居てくれて、嬉しかった」


そう言うと、ポンポンって私の頭を叩いた。


「私のこと好きって言ってくれてありがと」


「泣くなよ」


「だって、今日でお別れだもん」


「そうだな」


「この学校とも、この保健室とも」


「俺はまだ、この保健室に居るけどな」


「ホストじゃなくてね」