心が痛む。


それでも今、こうして笑ってられるのは先生のおかげ。


今は、お母さんのところで一緒に住んでる。


お葬式のあと、1週間くらい先生の家に居させてもらった。


一緒に話して、ご飯食べて。


一緒に寝て。


どれも、私の心を癒してくれた。


「先生」


「おっ、最後のあいさつか」


保健室に入ってくと、佐野先生の姿。


私は、自分の特等席に座った。


「愛花、卒業おめでとう」


「ありがと」


そう言って、俺にニッコリ笑った。


表面だけの笑顔じゃなくて、心から笑ってる笑顔だった。