心~保健室の先生と私~

愛花が俺に、アイスを差し出してきた。


「食べて。もういらない」


一口、二口しか食べられてないアイスを受け取った。


それから愛花は、疲れたように目を閉じた。


「愛花、聞いて」


「ん?」


「俺、店辞めてきた」


「えっ?」


驚いたように、俺に顔を上げる愛花。


「どうして?」


「もう、やめようと思って。いつまでも、明里を追いかけるの」


「いいの?」


俺はアイスが溶けないように、食べながら話す。


「今俺が一番大切なのは、愛花だ。それ以外、考えられない」


「先生・・・」