心~保健室の先生と私~

煙を吐きながら、俺に聞くマネージャー。


「俺、この仕事辞めます」


「えっ?」


驚いた顔するマネージャー。


それから、タバコを消した。


真剣に話そうということだろう。


「お前はちゃんと仕事を持ってるし、別に辞めることに俺は反対はしないけど。店としては痛いんだよな、裕真に辞められると」


「すみません」


「突然辞めるって、何か理由があるのか?」


「大事な人が出来たんです。守りたい人」


「もう、彼女のことは忘れたのか?」


彼女って、明里のことだ。


マネージャーは、俺が明里と付き合ってたことも知ってるし。


忘れられないでいることも、知ってる。


マネージャーは、一からこの仕事を教えてくれた兄のようであり父親のようであり、偉大な先輩だ。