心~保健室の先生と私~

愛花と心葉ちゃんが、空に向って手を合わせてる。


お葬式が始まってから、愛花は一回も泣いてない。


泣きたくても、泣けないんだと思う。


きっと、心葉ちゃんのこと気にしてるから。


自分が泣いたら、心葉ちゃんが余計に不安がるって思ってると思う。


たぶん必死に、頭から足先まで神経使ってる。


泣かないように。


作った笑顔並べて。


お葬式が終わって、私たちは家に戻った。


これから親戚の人たちと、食事をするらしい。


「先生も、一緒に来てくれる?」


「でも、俺は・・・」


「お願い。家の前までで、いいから」


「わかった」


愛花に頼まれて、俺も愛花の家の前まで来てた。