心~保健室の先生と私~

しばらくすると、愛花が戻ってきた。


熱いお湯につかったからか、頬に赤みが帯びていた。


「愛花、ちゃんと髪の毛乾かして」


俺はドライヤーを渡した。


「うん」


それを受け取って、髪を乾かし始めた。


ドライヤーの音が、部屋中に響く。


その姿を見て、俺も風呂に行った。


カチッと、ドライヤーの電源を落とす。


今の私には、ドライヤーすら重く感じる。


身体に力が入らない。


なにもする気が起きない。


なにも考えられない。


ただただ、寝ても起きても。


思いだすのは、お父さんのことばかり。