心~保健室の先生と私~

「お母さん来たよ」


その言葉に、はっと愛花が起き上がった。


起きあがったときに、俺がかけたコートが落ちた。


「あっ、ごめんなさい」


「気にしなくていい」


俺はそのコートを拾って、長椅子に置いた。


しばらくすると、愛花の母親が病室から出てきた。


「お母さん・・・」


母親の姿を見ると、愛花はまた泣きだした。


「愛花、大丈夫?」


「お父さん・・・」


「独りにしてごめんね」


愛花の母親からも、涙が流れてた。


「お母さんが傍に居るから」


「お母さん・・・」