心~保健室の先生と私~

俺は自分が着ていたコートを脱いで、愛花にかけた。


寒さで震えてるんじゃないことぐらい、わかってる。


「先生、私独りになっちゃった・・・」


「愛花は独りじゃない」


「ヤダよ・・・」


「愛花、眠って。今は、なにも考えなくていい」


「眠れない」


「大丈夫。目、つぶって」


俺はそっと、愛花の目を閉じた。


目を閉じても、愛花の涙は止まることをしらない。


「疲れただろ?俺がずっと愛花の傍にいるから、安心して」


「うん」


「だから、眠るんだ」


「うん」


愛花は閉じた目を、さらにぎゅっとかたく閉じた。