「愛花、大丈夫」


愛花の目を見て言った。


「俺がいるから」


「うん」


こくんと、愛花がうなずいた。


「何があった?話せる?」


「わかん・・ない」


「そっか。俺以外に、知らせた?」


「うんん」


涙を流しながら、なんとか俺と会話をする愛花。


「お母さんに電話出来るか?」


首を横に振る愛花。


「わかった。俺がするからケータイ借りるな」


愛花は、うなずいた。


愛花の隣に座って、愛花のケータイから母親の番号を探し掛けた。