心~保健室の先生と私~

そんなの一時的。


保健室で話聞いてもらって。


そのときは楽になったって。


どうせ家に戻ったら。


また心が落ち込むんだ。


家の問題が解決しない限り、私の心は軽くならない。


俺は、石川が出てったドアをボー然と見てた。


そのまま、ドサッと椅子に座った。


何であんな、悲しそうな目してんだ?


「あの人そっくりだ」


俺はそう、呟いてた。


毎日ここに来て。


いつもの場所に座って。


外を見て。


俺と話をして、教室に戻ってく石川。