愛花について行くと、部屋まで通された。


電気をつけると、パッと部屋の中が明るくなった。


勉強机とベット。


本棚にタンス。


白と黒を基調した部屋で、きれいに片付いていた。


もそもそと、愛花がベットに入った。


傍には体温計。


「熱、測ってみな」


「うん」


愛花の額に手を置いてみると、まだまだ熱い。


「8度5分」


渡された体温計を見て、またため息をついてしまった。


「上がってる」


体温計をケースに戻して、さっき買い物に行ったスーパーの袋をガサガサとあさった。


「愛花、ゼリー食べる?」