心~保健室の先生と私~

「お父さん、仕事順調?」


「ん。頑張ってる」


いつものように、お弁当を広げながら先生と会話をする。


でも、なかなかお弁当が少なくならない。


食欲がわかない。


お箸が、重い。


「愛花」


いつの間にか先生の顔が私の前にあった。


ゴツンと、額同士がぶつかった。


「熱、あるだろ?」


「ない」


「嘘つくな。いつから具合悪かった?」


「・・・朝」


「たく、なら学校休めよ」


「そしたら、お父さんに迷惑かかる」