12月に入った。


お父さんは、朝家を出て行って夕方帰ってくるときと。


夕方出てって、朝帰ってくるときがある。


慣れないからか、たまに疲れた顔してる。


大丈夫って聞いても。


大丈夫って、笑ってる。


たまに、お父さんの身体が心配になる。


「いってきます」


「いってらっしゃい」


朝方帰ってきたときも、お父さんは一緒に朝ごはんを食べてくれる。


それで、私を見送ってから眠る。


今週は、夜勤だって言ってた。


「寒っ」


外に出ると、一気に冷たい風が吹きつけてきた。


「くしゅん」