「笑顔で、だよ?」


「うん。ありがと、先生」


「新しい仕事は?」


「もう、見つけて来たって」


「そっか」


「先生、ありがと」


「また夜、掛けるな」


「うん。待ってる」


好きだよ、愛花。


最後にそう呟いて、先生は電話を切った。


ケータイをパタンと閉じて、涙をごしごしと拭きとった。


今日は、お疲れ様パーティーをしよう。


それから。


これからは、一緒に頑張ろうって言おう。


大好きだよ、お父さん。