「・・・怖い。お父さんとお母さんにみたいになっちゃうんじゃないかって」


「俺とでも、そうなると思う?」


「えっ?」


「俺は一生愛花の傍に居る。愛花も一生、俺の傍に居てくれる?」


「先生?」


「これ、一応プロポーズ」


「何で今・・・」


「何となく。こんな俺を受け入れてくれるの、愛花しかいないと思って」


「・・・進路、考えなくて済んじゃった」


「バカ。それは、しっかり考えなさい」


そう言って先生は、私の頭を軽く叩いた。


「でも、選択肢の一つに入れてもいいよ」


「うん」


俺の言葉に、愛花は照れたように笑った。


「愛花、好きだよ」