心~保健室の先生と私~

「うん」


「だから愛花の悲しい目を見たとき、俺決めたの。この子が俺に頼ってきたら、助けてあげようって。明里に出来なかった分まで」


「先生・・・」


「ごめんな、愛花。最初は、明里の代わりだった」


「・・・」


「俺今でも、明里を忘れられない」


「先生」


「写真だっていつまでも持ってるし、あのケータイストラップも。お葬式のときにもらった手紙も。全部、捨てられない」


「うん」


なんとなくわかる。


大切な人との思い出は、いつまでもとっておきたい。


「でも聞いて、愛花」


先生はぎゅっと自分の左手で、私の右手を握った。


「俺は、愛花が好きだ」


「先生・・・」