その笑い声で、意識が引き戻された。


「眠っ」


少しだけ、眠ってたみたいだった。


「暖かい」


暖かな日差し。


空っぽになりかけてる私の心を。


満たしてくれてるみたいだった。


「石川、そろそろ授業だぞ」


女子が帰ったあと。


石川に声をかけた。


「石川?」


返事がない。


石川の方を向いた。


「寝てる?」


窓に頭をつけて、眠ってる石川の姿があった。