心~保健室の先生と私~

今の愛花みたいに言われた。


辛い治療。


薬の副作用。


日に日に、明里の身体は細くなっていった。


でも、一回も俺に辛いとは言わなかった。


たまに、悲しそうに笑ったり。


悲しそうな目をするだけ。


ただそれは、一瞬で。


次に俺が明里の顔を見たときには、もういつもの笑顔が戻ってた。


だから、俺は気づかなかった。


明里のSOSに。


ほんとは、ものすごく辛かったはずなのに。


もう嫌だって、何回も思ったはずなのに。


言葉にも態度にも、それを表さなかった。


俺は、感じとってやれなかった。