でも最後は。


俺がお見舞いに行くのも拒否した。


弱った姿見せたくない。


明里が亡くなったあとに俺に届けられた手紙。


そこには、そう書いてあった。


病気になる前の明里は。


とにかく明るくて。


誰かに弱みを見せたことがなかった。


だから、明里が病気になっても。


明里は強いから大丈夫だって、勝手に思ってた。


でもほんとは。


触れたら壊れちゃいそうなほど、病気になった明里の心は弱ってた。


でも気づかなかった。


最後の最後まで、明里は強がった。


気づいたのは、もらった手紙を読んだとき。