心~保健室の先生と私~

あの夜、先生は私の心に入ってきた。


入ってきて。


拒むことなく、私は先生を受け入れた。


先生なら、信頼してもいいって。


なぜか、そう思った。


でもそれは違ったみたい。


先生こそ、表面的な付き合いだったんじゃない。


私にそれは、いけないって言ったのに。


先生の心は。


私になかった。


他の誰かに向いてた。


それは、この写真の人。


ぐっと唇を噛んで。


泣くのを我慢した。


私がいけなかったの。