心~保健室の先生と私~

佐野先生は、眼鏡の奥から私を睨んできた。


「先生、名前呼んでる」


「そんなのいいから。反省してるの?」


「してるよ。思いっきり」


真っすぐ俺の目を見る愛花。


「じゃ、ご褒美やるよ」


「ご褒美?」


「今度の日曜、どっか連れてってやる」


「ほんとに?」


「ああ」


「どこ連れてってくれるの?」


「どこでもいいよ。愛花考えといて」


「うん」


「ただし、夕方までだからな」


「うん」