心~保健室の先生と私~

「ねっ、ウソ泣き上手だった?」


「女優になれるよ」


先生は、ぶすっとした顔で言った。


「それって誉めてる?」


「思いっきり」


「そっ。ならいい」


そう言って私はまた、お弁当を食べ始めた。


「先生」


「なに?」


「まだ怒ってんの?」


「別に」


「大人げない。子供の遊びじゃん」


「お前はいちいち、いちいち余計なことを」


「遊ばれる先生が悪いんだよ」


「石川」