心~保健室の先生と私~

「あーもう。最後の唐揚げだったのに!」


愛花は怒った表情をして、俺の腕を軽く叩いた。


「おいしかったよ」


「ばか」


先生は、私の髪の毛をくしゃくしゃして仕事机に戻って行った。


昨日の夕ごはんは、唐揚げを作った。


少しだけ多めに作って、それをお弁当に入れてきた。


佐野先生は、いつも私のお弁当から何か盗んでく。


「なぁ」


「なに?」


「本気で怒った?」


「怒った!」


愛花の目には、薄っすら光るものが・・・


「まさか、泣いてる?」


俺は一瞬、ドキッとした。