そんなお弁当を持って、私は保健室に行く。


相変わらず、保健室の常連。


「なー石川」


「なに?」


学校に居る間、佐野先生は私のこと名字で呼ぶ。


「友達とお昼食べなくていいのか?」


私はいつもの席に座ってる。


ロッカーの上に置いて、お弁当を食べる。


「友達って響き、懐かしい」


「懐かしいって。1学期は、友達と食べてたんじゃないの?」


「まさか。一人だよ?」


先生は意味不明って顔して、私を見た。


確かに1学期は、お弁当を食べてから保健室に来てた。


「2年のときまでは、友達いたよ。でも今は、いない」


「どうして?」