お父さんがどんな仕事してるかわかんないって言ってた。


でも私は、はっきり答えることができた。


すっごく嬉しかったの覚えてる。


「さて、片付けるかな」


そう言って、お父さんは立ち上がった。


「いいよ。私がやっとく」


「お茶碗割って怪我するなよ」


「しないよ」


「まだ嫁入り前なんだから」


「お父さん、私に結婚して欲しい?」


「えっ・・・そりゃ、まあ」


ちょっとしどろもどろになってるし。


「大丈夫だよ。まだ当分ないから」


「そっか。そうだよな」


明らかにホッとしてる。