心~保健室の先生と私~

それに、私はお父さん嫌いじゃない。


どっちかってゆーと、好きなほう。


私たちのために、一生懸命働いてきたお父さん。


結局、こんな形になちゃったけど。


今まで頑張ってきた。


うんん。


今も頑張ってるお父さんを、独りに出来ない。


だから、お父さんのところに決めた。


「先生」


「ん?」


「家が、こんなに広かったなんて思わなかった」


お母さんと心葉が出て行った家。


お父さんが工場に行ってるとき、一人で家の中を歩いてみた。


シーンと静まり返った家。


誰もいない。