田中海は 優しく笑うと 美海の頭にそっと手をのせた 「わがままじゃない。心狭くなんかない。 もし僕が同じ状況だったらみーちゃんと同じだよ 不安で心配で どうして自分の気持ちわかってくれないんだろうって一人でイライラして でも最終的には自分を攻めることしかできない みーちゃんの気持ちわかるよ 僕がわかってやれるから一人で悩まないで」 温かかった 頭に伝わる体温も 一つ一つの言葉も だれもわかってくれなかった 誰も共感してくれなかった すごく救われた気がしたの 「海くん・・・。ありがと」