なんだか嬉しくてにやけてしまう だってこんな風に誘われるのは初めてだから 美海は隼人の手を力一杯ギュッと握って うつむいた やだ、にやけちゃう! 緩くなる口元を片方の手でキュッと戻す 「ま、いつもどうりそこら辺に座って」 部屋に着くと隼人は一旦美海の手を離して部屋から出ていった 隼人がいなくなると 美海は力の抜けたように座り、まだ温もりのある手を見つめた きなれた部屋だけど なんだか緊張する 居心地いいけど なぜかソワソワしちゃう あ〜、どうしよう