「うん、待ってる」


仁菜子は赤い目をしながら俺をまっすぐ見て言ってくれた



「2年半なんかすぐだよ
陸の事信じてるから…大丈夫


あたしの事は気にしないで頑張って……」



言葉とは反対に大粒の涙が仁菜子の頬を流れる

大丈夫



俺、どんなに時間が経っても
遠く離れても仁菜子を好きでいる自信、あるよ



俺も仁菜子の事信じてるから…

「仁菜子、信じていてくれ

愛してる」




俺は仁菜子を強く抱きしめた