「じゃあな。」 「ちゃんと言ってよ!」 涙を堪えながら俺の目をまっすぐ見る仁菜子 なんだか俺の本心を見抜かれそうで 慌てて目をそらす 「だからもうお前の事好きじゃないんだ 好きじゃないから一緒にいなくてもいいだろ」 仁菜子の息がもっと荒くなる 涙が溢れ出ててるのがわかる 俺は屋上から出た 冷たい秋の風が恋の終わりを知らせてるようだった