ジンを快楽の道具に使ってると思っていたら……。

身体は快楽に支配されているのに、一点の不安に心は黒いシミが広がる様に侵されて胸が疼く。

ジンは、少し俯くようにしてあたしが腰を振るたびに肩に置いた手を掴み直し、熱い吐息を時折漏らすだけで何も言わない。

何かに耐えているようにも見えて、それがまた、不安を煽る。