それを手に取って両手でジンの目の前で広げる。

「……何を……?」

ジンの目をネクタイで覆って頭を抱える様にして後ろで縛りつけた。

見えないように綺麗に整えて、ジンの耳元で囁く。

「これなら画像が残らないでしょ? 音声と感覚だけならデータ消さなくて済むよね?」