「負い目っていうより……優越感……かな? いっぱいジンと同じ型のアンドロイド見たの。けど、あたしのジンはひとりだけ。あたしのジンだけが腕が無い、あたしを守って片腕が無い……って、不謹慎だけど、ちょっと嬉しい」

そう、他のジンとは全く違う、あたしだけのジン。

上目遣いで恐る恐る様子を伺うとジンがまた顔を反らして、溜息をつく。

「えっと、まだ怒ってる?」