「わかった、白状する。だから、手を放してくれ」

そう言われて慌てて手を離す。

触ったから痛くなったのかも。

「やっぱり、痛かった?」

「いや……本当に痛みはない。ただ……」

ジンは首を横に振ると、

「少しくすぐったかったんだ、キミの触り方が」

その無表情が氷が解ける様に笑みに変わる。

困ったような、はにかんだ様な、バツの悪そうな笑み。