もっと、ピンク色をした切断されたばかりの肉や骨と筋の白、滴る血の赤のグロテスクなものを想像していたから、かなり普通に見れる。

左半身もろ肌を脱いだジンの姿をまじまじと観察して、

「あのさ、腕、触ってみても良い?」

と顔を上げると、ジンの無表情が思ったよりも近くにあって、

「ああ」

って静かに優しく頷くから、ちょっとどぎまぎしてしまう。