「やっぱり、俺の言葉を聞いていないな? 謝る必要はないと言っているんだ。それに俺は後悔していない、むしろ俺で良かったと思っている。キミはもちろん、レンも損なうことがなくて」

ジンがそっと優しくあたしの髪を撫でる。

「レンも?」

レンや他の人にも気を配って、冷たく見えるけどホントは優しいんだよね……とか思っていると、意外な言葉が返ってきた。