レンは赤い眼から、いつもの眼に変わると、

もう一度まばたきをして主人であるあたしを通り越して一番に彼を見つけた。

「あーっ!! 再生されてるじゃん!!」

あたしの頭の上でレンより前に再生したジンを指差す。

必要以上にでかい声が耳元でうるさい。

ジンはと言えば、バスルームの戸口にもたれかかり、いつもの死神のような無表情のまま、眉すら一ミリも動かさない。