「気がついたか?」

「きゃっ!!」

不意に頭上から声が聞こえて反射的に悲鳴をあげてしまった。

「大丈夫か?」

ジンの整った無表情が目の前にある。

帰ってきて、お風呂入れて、ジン再生したんだった!!

「寝ぼけてた」

「何?」

「ううん、違う、何でもない」

あったかいソファだと思っていたのはジンの身体で、その胸にすがって寝ていたみたいだ。