結局櫻井とは一言も話さずに放課後を迎えた。仮入部期間もまだなので私達一年生は帰るだけだった 「莉恵、直也君どうだった?超羨ましいんだけど!」 「…最悪」 無意識に、まるで地獄の底から這い上がってきた鬼のような声が出た。(非常にお疲れ様な鬼である)誰を好きになろうと私は口出ししたくないけれど、あれは流石にダメだ。