「なんか性格悪くない?」

正直少し失望した。夏喜なんかとくにあのイケメンに惚れてたから、ショックだったろうなあ。

「クールで良いじゃん」

あっさり。なんか、すみません。私あなたを見くびってました。

「そうかなあ。・・・私はもっと優しいのがいいなあ」

あの爽やか王子はこの学校にいるのだろうか。私はあの時の王子が忘れられなかった。優しそうな顔立ち。そして何より爽やかな笑顔。きっととても優しくて寛大な人なんだろうなあ。・・・へへ。

「ね、莉恵、私決めた!」

「・・・(私の意見は無視ですか)何?」

「私、あのイケメン君と付き合えるように頑張る!」