俺は浅沼を指さした。
「確かに関係ない。
でも、どうせ殺されるんだったら楽しみたいじゃない?
だから、私はちぃの婚約者を見てみたいの。
面白そうだから。」
「なんだよ…それ。」
「だから、ちぃに殺意を向けたら私があなたを殺すから、覚悟してね!」
「分かったよ。
っで、こいつどうすんだ?」
気絶してると思ったら寝てるし。
「ちぃには私が適当に誤魔化しておく。
あなたは帰って。
そこに居られる逆にややこしくなるから。
「分かった。
でも、一つ聞いていいか?」
「なに?」
姫は冷たい顔で俺を見る。
「浅沼はビトレイアルなのか?」
「そうよ。」
あっさり答えられて、そっちに驚いた。
「早く帰って。」
「はいはい。」
俺は裏庭をあとにした。
「なぁ、良かったのか?
あのレイアル警部をほっといて。」
「ああ。敵意むき出しだとやられるだけだろ。」
「まぁ、技術的にはあっちのほうが遥かに上だからな。」
「うっせぇ!見習いで悪かったな!」
しかし、浅沼がビトレイアルだと知ったかぎり
俺はあいつを殺さなければいけない。
さぁて、どうするか。



