「そ、そうだね…。」
『?』
気のせいか雪波、元気ない…?
「春もせっかくそんな格好してるんだから、雪波ちゃんとまわってこいよ!」
「そうそうッ!」
朝陽の案に園田まで乗っかって、俺を雪波の所に押した。
『うわっ!
でも仕事が…。』
「そんなの気にすんなッ!」
『泰牙…。』
俺は思わずため息をついた。
「まさか春に好きな奴が居たなんてなぁ。
ここはこの泰牙様に任せなさいッ!」
自分の胸に手を置いて自慢気に言った泰牙にこの時ばかりは感謝した。
『…サンキュー。』
俺はみんなにそう呟いてから雪波の手を引いて廊下に出た。



