もう一度君に会いたい





――文化祭当日――





「みんなー!
いよいよ本番だねっ!文化祭、思いっきり楽しむぞー!!」



「「イェーイ!!」」



『いよいよか…。』

――開店――




「お帰りなさいませ、ご主人様♪」

「お帰りなさいませ、お嬢様。」



「スゲー!めっちゃ可愛いッ!!」

「萌えッー!」

「キャァッ!かっこいいッ!!」

「お嬢様、だって!!」




――店(教室)の外もこの服で歩いて宣伝した効果か、俺たちのクラスは最初から大繁盛だった。



「春ッ!
気合い入れてくぞ!」
そう言って春の肩を叩いた泰牙は春より先に客の所に向かった。


圭はもう自分の仕事に就いてる。

「お嬢様、この紅茶はお嬢様を思って、心を込めて私が作らせていただきました。」


「それでお願いしますぅ。」


圭、女の客の目がハートになってるぞ…。

しかもその紅茶、厨房係の奴が作ったもんだろ…。