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「「キャァーーー!!!」」
「春くん、かっこいいッ!!」
「泰牙くんー!」
「圭くん、ヤバい!」
執事服を着た、俺たちは女子たちのうるさい声に不機嫌になっていた。
『やっぱ、泰牙も圭も似合うな。』
そう言った俺に、圭は「春の方が似合ってんじゃん。」と言って意地悪に笑った。
『てめ…「これで儲かるわー。バンバン宣伝して稼いでねェ!!」
俺の言葉を遮った、和田がニヤリと笑って言うもんだから、鳥肌がたった。
なんか…、
「和田と圭って、何か似てるよな?」
俺が思っていた事を言ったのは、泰牙だった。
『あぁ。』
――文化祭本番まで、後少し――



