もう一度君に会いたい






「みんなー!
文化祭まで後少ししかないから急いで完成させるよー!!」



女子学級委員の和田が教室を内装している生徒たちに声を掛ける。



そして俺たち三人も内装を手伝っていた。


『本格的だなぁー。』


俺は教室のあまりの変わり具合に感心してそんな事を呟いていた。


「何たって、一番売れたクラスには商品が貰えるからなー。」


――そう。
体育祭に続き、文化祭も一番のクラスには商品が貰えるそうだ。

今回は何が貰えるか分からないから皆も勝ちを狙っている。





「そこの三人ー!!
執事服、合わせるから集合ー!」



そんな俺たちに和田がそう言って手招きしてきた。




―――「さ、これ着てねー!サイズは大丈夫だと思うから。」


そう言って和田が手渡してきた執事服は凄く本格的だった。



どうやら、クラスメートの女の子の家がこういう服を売ってる店らしく、安く手に入ったそうだ。