「春、何処に行ってたの…?」 あれから落ち着いた私は春とベンチに座っていて、そんな疑問を私は口にした。 『ん?…あぁ、雪波があまりにも具合悪そうだったから…』 そう言って春は、恥ずかしそうにポケットからグレープフルーツ味のジュースを取り出した。 「え…?」 私が戸惑って春を見ると、春は焦りながら 『ほ、ほら!グレープフルーツだったらそこまでくどくないし、雪波でも飲めるかと…』 そう言った春の顔はほんのり赤くなっていて…。