――クラスはいつの間にか、私1人になっていた。


それでも私は動かずに外の桜を眺めていた。


――ガラガラッ


その時、教室の後ろのドアが開いた。

「雪波ちゃ~ん!」

……ついでに私を呼ぶ声も聞こえた。

ゆっくり振り返ってみると、
そこにはさっきまで話てた、村上朝陽とその後ろに1人の男が立っていた。