「キャーーーーーッ!!」


「助けて!」


黒い服を全身にまとった男がいきなり追いかけてきた。


しかも、ナイフを持って・・・


あたしは夢中で逃げた。


必死で・・・必死で。


後ろを振り向いて相手の顔を見ようと思ったが、そんな余裕がない。


でも一瞬顔がみえた。


けど、そいつ顔がない!


まるで、夜、街中を飛び回っているこうもりのような感じだった。


あたしは驚いて転んでしまった。


地面にしりもちをついていると、相手のこうもり男に足を掴まれた。